寅ブルパニック・外伝 『駒地真子の休日』 星月典子ミニゲーム賞品


“あっはっはっは……賞品はお好みのイベントを起こそうじゃないか。”
“やったー!(笑)”

~72607002の会話より抜粋~


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詩歌藩国に駒地真子という女性が居る。日頃から表に裏に藩国を支えている一人である。

大変活発な女性で、休みになるとあちらこちらの山岳地帯に出かけ、ロッククライミングや高い所の風景画を描いたりしていた。

その為、北国人にしては珍しく髪は短めであった。短めの髪を颯爽と揺らして官庁を歩く姿は凛々しく、藩国内の女性に人気があった。

この人物、森精華が大変のお気に入りで、森さん森さんといっている内に婚期を、逃した。おとーさん気取りの文族は気が気ではなかった。もっとも結婚したらしたで当然の権利とばかりに、夫は苛める事確定である。

それはそうとして、駒地真子は葉崎京夜とのゲームに勝利した。つまりは、何らかのイベントを要求する権利を得たのだった。

駒地曰く、森さんとのでぃと。もといまったりとした休日をという事であった。

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詩歌藩国の山の上を冷たい風が吹き抜けていく。

季節はもう夏であるにも拘らず、駒地真子と森精華は暖かい長袖に袖を通し、並んでカンバスに筆を走らせていた。

ちらりと森精華の横顔を覗く駒地。いつもある眉間の皺が今日は無いのを確認すると、ちょっと嬉しくなった。

ここまで来るのにちょっと無理させてしまったけど、これなら満足してくれるかなぁ。と筆を止めてじっと横顔を見ていると、視線に気付いた森が振り向いて微笑んだ。

少し時間を遡る。

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その日の朝。茜大介はご機嫌であった。どれくらいかと言うと、尻尾があればちぎれるぐらいふりふりになるぐらいだ。

今朝は久しぶりに精華と遅めの朝食を食べれるのである。ご機嫌にもなるだろう。

で、食堂に行ってみたら犬士がわふわふとお昼を食べていた。哀れ茜大介寝過ごした。

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詩歌藩国の朝は夏であっても、寒かった。

可愛くくしゃみをした森精華は駒地真子と連れ立って山岳地帯を移動中であった。

「どこへ行くんです?」

せっかくの休日だからと、駒地に誘われて出かける事にした森精華は行き先を知らなかった。駒地に聞いても毎回こんな返事が返ってきた。

「いい所だよ。」

にこにこと笑顔で言われると、それ以上言えなくなる。

ついたよと、車から降りたのは高い山の8合目ぐらいであった。まさか、ここから歩けと?

強張った顔で駒地の方を見ると大きなカバンを背負っていこっ!と笑顔が返ってくる。

少し赤くなる森。あの笑顔はずるいと思う。ぶつぶつと言いながらもついて歩き出す森。

他愛の無い話をしながら頂上についた。道中での駒地のさり気無い気配りが、うれしかった。

頂上について辺りを眼下に広がる大地を見て森は息を呑んだ。

そんな森を見て駒地は鞄から取り出したイーゼルを笑って手渡した。

そして、冒頭へ戻る。

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ゆっくりとお弁当のサンドイッチを頬張りながら、ちょっと休憩である。

天頂に昇った太陽が辺りの空気を陽気なものへと変えていく。

ふと森が駒地を見ると陽気の中で気持ちよさそうに船を漕ぎ始めていた。

森は微笑むと駒地の頭の下に膝を入れて、自分も気持ちよさそうに石に背を預けた。

ゆっくりとした時間が流れていく。

夕日が辺りを照らし始める頃、先に眼を覚ました駒地は柔らかいモノに頭が乗っているのに気付いて、目を開けてみて森がスースーを寝息を立てて居るのを見て、ずっとこのままでもいいかな。そう思ったが直ぐに森が眼を開けた。残念。

眼が合って二人で笑った。

「こんな休みがあっても」駒地が言うと、森が応える。

「いいよね。」

~Fin~

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この記事へのコメント

花陵
2007年08月03日 21:09
これは、確かにでぇとwですね。
駒地さん、自分が女性だという事をちゃんとわかっていて誘っているんだろうなぁ。相手が男性だと、茜が黙ってないよね。膝枕とか!

今頃になって、コメント欄があるのに気がついた!ので、コメント。だって、一番下にあったんだもん。

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